鹿児島のどこか懐かしさを感じる素朴な甘さのお菓子「げたんは」。
中でも南海堂のげたんはは、多くの地元民やお土産ファンから長年愛されてきた定番中の定番です。
先日、森三中の動画で「美味しい!」と紹介されたことが話題になり、注目度も一層高まりました。
この記事では、南海堂のげたんはについての基本情報、実際に食べてみたレビュー、口コミや価格、販売場所、さらによくある疑問などをまとめてみましたよ。
南海堂のげたんはとは?歴史・製法・特徴

郷土菓子「げたんは」の由来と南海堂
「げたんは」という名前の由来については諸説ありますが、農林水産省の郷土料理紹介によれば、かつて横川町(現・霧島市)に米を集荷しに来る人々をもてなすお茶うけとして作られたのが始まりといわれています。
その菓子の見た目が“泥に汚れた下駄の歯”に似ていたことから、「げたんは」と呼ばれるようになったという説があります。
南海堂は、鹿児島でこのげたんはを現在も代表的な商品として作り続けている老舗です。
公式サイトによれば、昭和12年創業の「南海堂菓子店」から始まり、現在は三代目が想いを受け継いでいます。
げたんはは、南海堂のブランド菓子として地域の象徴的存在となっています。
南海堂のげたんはの製法と味わいの特徴
南海堂の公式サイトには、げたんはの特徴として以下のような説明があります:
👉️ 生地にたっぷり黒糖蜜を浸す
👉️ 黒糖のやさしい甘さ
👉️ しっとりソフトな食感
👉️ 余計な添加物を使わずに丁寧に焼き上げる
また、「げたんは 鹿児島県 | うちの郷土料理」には、一般的な製法としてこう記載されています。
👉️ 生地を焼いた後、二等辺三角形に切り、黒糖の蜜にくぐらせ、表面はシャリッとした食感を残し、中は徐々にしっとりしていくような仕上げ
この製法のおかげで、「表面は蜜のシャリ感、中は生地のしっかり感」といった対比が楽しめるという特徴があります。
こんなにこだわって作られていること、鹿児島県人なのに全く知りませんでした😢
南海堂の商品説明や通販ページの仕様から、原材料としては「小麦粉、加工黒糖(国産)、卵、砂糖、ぶどう糖果糖液糖、麦芽糖、膨張剤、着色料(カラメルなど)」が使われているケースが多いようですね。
他のげたんはと南海堂ブランドの立ち位置
地元には他の業者による「げたんは」も存在しますが、鹿児島で「げたんは」と言えば、まず名が挙がるのが南海堂だという声が多いようです。
あるブログでは、「げたんはといえば南海堂」という言い回しも出ており、地元では“げたんは=南海堂”という共通知識になっているようです。
また、南海堂自体はげたんは以外にも「さつま黒棒」「薩摩芋芳露」など黒糖菓子を中心としたラインナップがあります。
こうしたブランド力と歴史、そして製法へのこだわりが、南海堂のげたんはが地域で愛される理由の一部と言えるでしょう。
南海堂のげたんはを実際に食べてみたレビュー

写真はイメージです。
実は私、鹿児島にずっと住んでいながら、「げたんは」はあまり自分から買う機会がありませんでした。
有名すぎるからこそ「いつでも買えるもの」という意識があって、ついつい後回しにしていたって感じですかね?
そんな私が南海堂のげたんはを食べたい!って思ったのは、お笑い芸人の森三中さんが鹿児島のげたんはを食べて紹介してくれていたのを動画で見たから。
小さい頃にばあちゃんちにあったげたんはというイメージが強かったのですが、それからうん十年経った今、食べてみることにしました😄
ひと口目に伝わってきたのは、黒糖の香りのふんわりさと、ほのかな甘さ。
強すぎない甘みで、後味が重くないところが印象的でした。
表面には黒糖蜜が薄くしみていて、軽くシャリとした舌ざわりが感じられました。
一方、生地自体はしっとりしていて、噛むほどに黒糖のコクがじわじわと広がります。
私が感じたのは「黒糖まるぼうろ」っというイメージ。
柔らかく崩れるまるぼうろに、黒糖蜜がきれいに染みこんだ感じです。
ただ、砂糖がギュッと固まったような強い甘さではなく、ほどよい余韻を残す甘さでした。
決して派手なお菓子ではないけれどほっと味わいたくなる…そんなお菓子って感じかな。
今まで「ばあちゃんのお菓子」的に思っていましたが決してそうではなく、本当に日常的に日々のお茶請けとして食べるのに良さそうな味でした。
なお、私が買った価格は、問屋あけぼので約350円ほど。
ですが、スーパーや他の店では400円ちょいで売られていることを見かけます)。
また、スーパーの棚で、タイヨー、ニシムタ、ダイレックス、コスモスなどで見かける機会が多く、地域の日常のお菓子としてなじんでいることを実感しました。
私としては、甘さ控えめな黒糖菓子が好きな方や、お茶請けとしてくつろぎたい方にぴったりな一品だと感じました。
特に落ち着いた午後の時間に、薄めの煎茶や知覧茶と一緒に味わうと、心地よい余韻を楽しめると思います。
南海堂のげたんは 口コミでの評価・評判

写真はイメージです。
実際に南海堂のげたんはを食べた人々の声は、おおむね好意的なものが多く見受けられます。
👉️ 楽天市場のレビューでは「黒糖が大好き」「ふっくらした生地」「後味が悪くない甘み」などのコメントが寄せられています。
👉️ Yahoo!マップのクチコミには「お茶請けに最高」「シャリシャリ感」「底に黒糖蜜が溜まっている感じが良い」といった感想も。
👉️ 一部では「頻繁に無性に食べたくなる」という言葉も見かけられ、リピート意向の強さを感じさせます。
ただし、甘さが気になるという声や、蜜がちょっとくどく感じるという意見も散見されます。
口コミは色々ですが、全体として“黒糖を楽しめる素朴なお菓子”として支持されている印象です。
南海堂のげたんははどこで買える?

市販店舗(鹿児島県内)
南海堂のげたんはは、鹿児島県内の多くのスーパー・量販店で見かけるお菓子です。
例えば、タイヨー、ニシムタ、ダイレックス、コスモスなど、地域の大手スーパーで取り扱いがあります。(私も実際目にしました)。
実際鹿児島ではそれほどポピュラーなお菓子なのです。
このような日常店舗で買えるのが、地元民にとっての「定番」たるゆえんでしょう。
また、鹿児島市内の百貨店、鹿児島空港、また鹿児島中央駅近くの土産店などにも置かれているケースがあります(鹿児島の定番銘菓としての立ち位置ゆえ)。
ただし、県外では通常のスーパーにはまず並ばず、鹿児島物産展やアンテナショップ、催事などで取り扱われることが多いようです。
また、南海堂では、げたんはをはじめとする商品を公式サイトから購入することができます。
送料はかかってしまうのですが、それでもあのしっとり黒糖の味が家で楽しめるのはうれしいですよね☺️
遠くに住んでいても、鹿児島の味をそのままお取り寄せできます。
また楽天市場でも購入できます。
(鹿児島では有名なニシムタさんの楽天市場店もあり)
|
黒棒(くろんぼ)とげたんはの違いは?比較してみた

写真はイメージです。
げたんはを語る際、似たようなお菓子「黒棒(くろんぼ)」との比較は避けて通れません。
私は長く、黒棒(くろんぼ)とげたんはを間違って覚えていました。
まずは基本的な違いを整理しますね。
黒棒(くろんぼ)とは
黒棒とは、黒糖を主成分とした棒状のお菓子で、口当たりがザクザク・カリッとした食感のものが一般的です。
黒糖のコクと素朴な甘さを楽しむお菓子として、特に九州・鹿児島周辺で親しまれています。
黒棒は製法や食感の違いにより硬め・ザクザク系のものが多く、持ちやすく、日持ちがしやすい形状の商品も多く見られます。
🍬「げたんは」と「黒棒」のちがいまとめ
🍪 食感のちがい
げたんは: しっとり、やわらかめ。時間がたつほど黒糖蜜がなじんで“しみこみ感”アップ。
黒棒: カリッと硬めで、ザクザクした食感が特徴。
🍯 黒糖の使い方
げたんは: 生地にも蜜にも黒糖を使い、表面にしみこませて仕上げるタイプ。
黒棒: 黒糖そのものをしっかり練り込み、焼き固めて作ることが多い。
🍘 見た目のちがい
げたんは: 三角形・板状・台形などさまざま。全体的にやや薄め。
黒棒: 名前の通り、棒状で平たい形が定番。
🍫 味わいの印象
げたんは: まろやかで後味が重くなく、ふんわりとした黒糖の余韻。
黒棒: 黒糖のコクや力強さをストレートに感じる、パンチのある甘さ。
🕒 日持ち
げたんは: 比較的日持ちはするが、開封後は時間とともにしっとり感が変化。
黒棒: 乾燥に強く、やや長持ちする場合も。
全体的に「げたんは」はやさしくしみこむ黒糖スイーツ🍬、
「黒棒」は香ばしく力強い黒糖焼き菓子🍪というイメージです。
地域によっては、黒棒を「げたんは風」にアレンジした商品も見かけることがありますが、本格的な「げたんは」は、やはり南海堂のような伝統製法を持つ菓子店のものが味・食感において一線を画す存在だと感じられます。
(口コミでも「黒糖が好きならげたんは派」という声もあります)
よくある疑問・Q&A

❓ Q.森三中が動画で紹介していたって本当?
✅ A.
実際にその動画が一部で話題になっています。
「鹿児島ロングセラー〜県民も知らない“げたんは”」という番組で南海堂を訪ね、げたんはが紹介されたというテレビ報道も確認されています。(KTS鹿児島テレビ)
Youtube 森三中ube @ube9570より
※南海堂のげたんはは動画の11分50秒くらいからです※
❓ Q.賞味期限はどれくらい?
✅ A.公式には、げたんはの種類や包装形態によって異なりますが、比較的日持ちするお菓子です。
私は2025年の10月10日に買いましたが、賞味期限は12月17日と書いてありました。
結構日持ちするのでびっくりしました。
ただ、開封後は湿気・乾燥で食感が変わりやすいため、できるだけ早めに召し上がることをおすすめします。
❓ Q.アレルギー・素材は?
✅ A.南海堂のげたんはの主な原材料は、国産小麦粉、加工黒糖(国産さとうきび)、砂糖、卵、ぶどう糖果糖液糖、麦芽糖、膨張剤、着色料(カラメル等)と記載されていました。
小麦・卵を含む点にはご注意ください。
❓ Q.鹿児島以外からも買える?送料は?
✅ A.はい、通販を通じて全国どこからでも購入可能です。
ただし、送料が別途かかるケースが多いです。
例えば楽天市場では、北海道・東北エリアに別途運賃が1,000円かかる旨の記載がありました。
また、複数個まとめ買いのセット商品を選ぶことで、1個あたり送料を抑えられることもあります。
❓ Q.保存方法のコツは?
✅ A.
・直射日光・高温多湿を避けて常温保存
・開封後は湿気を防ぐために密封容器やチャック袋で保管
*・冷蔵庫には入れない方が無難
(低温で乾燥しすぎて食感が変わる可能性あり)
まとめ
南海堂のげたんはは、鹿児島を代表する黒糖菓子として、地元の人々にとってもお土産としても愛され続けている逸品です。
私自身が食べた際には、やさしい甘さとしっとり感、そして黒糖の余韻にほっとするような気持ちになりました。
鹿児島に旅行に来てくださった方には鹿児島らしいおみやげとしておすすめできますし、私のように長く食べていなかった人には思い出して食べてほしいと思います。
またまだ食べたことがないって方にも鹿児島の歴史を感じるためにも地元のスーパーや通販サイトで気軽に手に入るのでぜひ一度食べてみてほしいと思います。
そして、飲み物(お茶・コーヒーなど)とともに味わう時間を持つことで、げたんはの魅力をより深く感じられるでしょう。