猿の惑星 聖戦記見てきた! レビューとあらすじ&ネタバレも?

レビュー
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引用:猿の惑星 聖戦記 公式HP

楽しみにしていた秋の大作『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』を
早速見に行ってきました!

猿の惑星の完結編になる今作の私なりのレビュー、
その他あらすじやネタバレをお届けします。

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猿の惑星 聖戦記 見に行って来た!レビュー

猿の惑星 聖戦記詳細

引用:猿の惑星 聖戦記 公式HP

公開日:2017年10月13日(金)

時間:2時間22分

原題:War for the Planet of the Apes

評価:★★★★☆



猿の惑星 聖戦記は、創世記、新世紀と続いたシリーズの3作目に当たります。

本当は2016年7月29日公開の予定でしたが変更されたので
1年ほど待つことになりました。

で、私は「猿の惑星」が大好きで創世記から見ているので
この完結編の結末が気になって気になって。

ということで早速『猿の惑星 聖戦記』見に行ってきましたよ^^

今回、軽いあらすじと前評判だけを見て行ったのですが、
見た感じあんまり評価は高くないんですよね・・・。

期待して期待して裏切られた感がどうしてもある『インディペンデンス・デイ』みたく、
え?これで終わり?ってならなければいいけど、と不安がよぎりますが、
3作全て見たい、完結したストーリーを見てみたいと思って見ました。

前評判通り、映像は素晴らしく、エイプたちはまるで本物の猿のように
生き生きと動いています。

シーザーは繰り返される戦闘の日々の中で顔つきが険しくなっていますが、
分別や情けを持った知的なリーダー猿であることは変わりなく、
群れを守るために必死ですが、一方で人間との共存を絶えず模索していました。

「人間らしさ」と言いますが、これを見るとどちらが人間らしいのか?
と考え込んでしまいます。

猿の立場にたてば、家族を殺され、住む場所を奪われ、根絶やしにされそうになったら
みすみす殺されるなんてまっぴら、最後まで徹底して戦う!と思うでしょう。

また人間の立場にたてば、力も強く、その上高度な知能を持ち、
ましてや情や情けなどの繊細な心まで持っている猿を野放しにすることなど、
「種の存続」を考えるとできないことでしょう。

どちらも負けることのできない、聖なる戦い。

ガッツリと人間vsエイプの戦いになるのかな?
と漠然と予想してましたが、そんな単純な話じゃなかったですね。

シーザーの表情が豊かで、しかもしっかりと言葉まで喋ってくれるもんだから、
家族を殺された怒りや、悲しみ、葛藤などがダイレクトに伝わってくるんです。

でも結局一番伝わってくるのは人間の臆病さ・醜さでしょうか?

もしお互いを認め合って住む世界を分ける=共存の道を歩いていたら
もっと違う道を築けていたかもしれません。

戦争というものは悲しみや憎しみしか生まないということが
本当に悲しく感じられました。


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猿の惑星 聖戦記のあらすじは?


引用:猿の惑星 聖戦記 公式HP
※ここではネタバレ無しです※

猿と人類の全面戦争が始まって2年。

シーザーが率いるエイプの群れは、森の奥深くに作った場所で
人間に隠れながら暮らしていた。

もっと安全な場所に移ろうとしていた矢先、人間の奇襲攻撃を受け、
シーザーの妻と息子が無残にも殺されてしまう。

怒りと悲しみにくれるシーザーは、仲間を新しい住処へと向かわせ、
自分は妻と子に手を下した冷酷な大佐(ウディ・ハレルソン)に復讐するため、
大佐を探す旅にでる。

死を覚悟したシーザーを支えるため、仲間のオランウータンのモーリス、
片腕的存在のロケットも同行。

その途中、口の聞けないかわいい人間の少女(ノバ)を発見し、
1人では生きられないからと一緒に連れて行く。

更に動物園から来たという、同じく言葉が喋れるバッド・エイプも仲間に加わり、
大佐がいる巨大な要塞を目指して進む一行。

バッド・エイプの道案内で要塞に着くと、
先に安全な場所へと旅立ったはずの仲間たちが捕まっており、
大佐に飲まず食わずで厳しい労働を強いられているのを発見する。

大佐はシーザーの命を執拗に狙っており、冷酷なまでにエイプたちに辛くあたる。

一方のシーザーも復讐心が強すぎるせいでいつもの沈着冷静な判断を下せず、
絶体絶命、命の危機に陥ってしまう。

そんな中、人間に言葉が喋れなくなり、知能も退化していくという
謎の症状が現れていることがわかる。

そして大佐がそんな症状が出た人間全てを処分していることも。

その謎の症状をめぐり、人間は対立していき・・・。


前作(2作品)を見て行くと、ストーリーがつながってわかりやすくていいかも?
(私は前作を見て復習しなかったので、ちょっと?な点がありました・・・)

今ならU-nextで前作2作品と、1960年代からの旧作、
30日間無料期間なので全てが無料で見られますよ。



猿の惑星 聖戦記のネタバレしちゃうぞ!

引用:猿の惑星 聖戦記 公式HP

※ネタバレしちゃうぞ!っていうことなのでネタバレしてます。注意です^^※

エイプたちは頭もいいし、体力もあるんだから
大佐に近づいた時にガツンとやれよ!とか思わずツッコみたくなるんですが、
そんな野蛮なことはしないシーザーたちなのです^^

シーザーを始めとした仲間を守るために、犠牲になってしまう優しいエイプもいて、
やっぱり仲間は裏切っちゃダメだよね~と思うわけです。

前回、命を守ってもらいたいがために仲間のエイプを裏切ったドンキーも
最後にはシーザーを守って死んでしまう。

なんだかジ~ンときましたよね。

一方、冷酷で血も涙もない大佐も、謎の口がきけなくなる病にかかった
大事な息子を自分で手にかけた、という過去を持っていて
ちょっとだけ同情してしまいました。

みんなそれぞれに思いがあって、その思いに従って行動している。

だから「聖戦」なのかもしれないけど、つらいですよね、みんなの辛さが。

エイプが飲まず食わずで作らされていた巨大な壁も、
謎の病を発症したものは殺戮する大佐vs薬で治すことができると主張する人間
との戦いのために作られたもので、結局人間は自分たちで身を滅ぼした、
という感じになっていました。

「エイプたちを排除するしか生き残る道はない」という思い込みを捨てて、
国家間の取り決めのような決まりを作り、人間とエイプが共存できる道を選んでいたら
双方がもっと幸せになれたのかもしれないと思わずにはいられません。

何故急に、大佐がしゃべれないウィルスに感染した?

元気で屈強で、絶えず冷酷にシーザーや他のエイプの生命を狙っていた大佐ですが、
物語の後半で、ノバと同じように話すことができなくなります。

何で急にこんなことに?と思いますが、
それはノバが捕まったシーザーに差し出したノバの持っていた人形を
不用意に触ってしまったから。

大佐はその症状(ウィルス)のキャリアだったノバの持ち物から感染したんですね。

そしてそんな状態の人間に手を下してきたからこそ、
自分で死を選んだのだと思います。

大佐はシーザーに自分を殺すようにピストルを向けさせましたが、
憎しみと良心の間で悩み苦しむシーザーの苦悶の表情が見事でした。

きっとシーザーは大佐を撃ち殺さないと思っていましたが、
まさにその通り。

シーザーはやはりコバとは違い、分別がある立派なリーダーだったんですね。

最後、シーザーはどうなる?

人間がエイプそっちのけで勝手に戦い、雪崩に巻き込まれて全滅したっぽい後、
シーザーは仲間を連れ、安全だと思われる遠い「安住の地」にたどり着きます。
人間のノバも一緒に。

でもその場所はまあ景色はきれいな場所なんですが、
開けた山頂で、木もなくて相手からバレバレっぽい場所・・・。

で、安住の地に着いて喜ぶ仲間たちを見ながら
シーザーは自分が人間に弓を打たれ、命が残り少ないことを
オランウータンのモーリスに告げます。

物語の最初に出てきた、情けをかけて助けた人間の兵士にやられ、
シーザーは命を落としてしまうのです。

物語の最後だからもしかして・・・とは思っていましたが
最後まで立派なリーダーだったのでその死は辛かったですね。

まとめ

エイプたちが馬に乗って周辺を嗅ぎ回っているのに人間が全く気づかなかったり、
自分を世話してくれていた人がエイプに殺されたのに、
そのエイプについていき心を通わせるノバとか、
ちょっと突っ込みどころはあるっちゃあるんですが、
それをおしてもとてもおもしろい映画だったと思います。

猿の惑星っていえば度肝を抜かれた、旧作の倒れた自由の女神像。

猿の惑星 聖戦記にはあんなどんでん返し?みたいなびっくりがなかったのが
ちょっと残念だったかもしれません。

でもとても静かな終わり方で、映像もストーリーもとても良かったのでおすすめですよ。

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