今年、はしかが大流行しています。
子どもの病気でしょ?とか、もう1度かかったから大丈夫!
とはいえない、怖い病気はしか。
今日は麻疹の最新情報と、大人がかかった場合の症状と
その対処法について書いていこうと思います。
麻疹が流行中! 【2016年】はしか流行の原因は?
2016年の今、はしかが大流行しているとして
広く注意が呼びかけられています。
今年の患者報告数は昨年1年間の報告数を上回っていて
特に海外由来とみられる『D8型』と呼ばれるタイプの
はしかの感染が相次いでいるんだとか。
これからもはしか感染者の増加が考えられるということなので
とても心配ですよね?
でも今年は何故こんなに麻疹が発生しているのでしょうか?
実は、その原因の一つでは?と言われているのが、
2016年8月14日に幕張メッセで開催された
ジャスティン・ビーバーのコンサートに来た19歳の男性が
はしかに感染していたこと。
その男性は39度以上の高熱があったにもかかわらず
コンサートに参加し、密集した中でたくさんの人に
はしかをうつした可能性があります。
また、関空を利用していたようで、関空でも感染者が多く出ているようです。
でも、たったひとりの人がはしかに感染したからって
そんなにたくさんの人に感染させる事ができるの?
って疑問に思いませんか?
実ははしかは感染力がとても強く、
たった一人の感染者でも周囲20名程度の人々を
はしかに感染させる力を持っていると言われています。
特にコンサートなどの閉鎖された環境だと
いつまでたってもウィルスが周辺に漂い続けるため
一気に感染者が広がってしまう、という最悪のことが起こってしまうのです。
ウィルスというのは目に見えないのでとても恐ろしいですよね。
自分のく近くにはしかに感染した人がいて、
くしゃみや咳などでウィルスが飛び散る。
知らず知らずのうちにそのウィルスを吸い込んでしまって
麻疹に感染してしまう。
また自分がはしかに感染していると気がつかないうちに
別の人にうつしてしまう・・・。
免疫を持っている人はかからないと言われていますが、
その免疫があるのか?
子供の頃にかかった時の免疫がまだ残っているのか?
などは見た目では分かりませんよね?
実はこのはしか、子供だけではなく、
大人にも危険だと言われているんです。
はしか 大人の症状はどんな?
はしかに感染するのは1歳児がもっとも多く、
次に生後6~12ヶ月児と言われているため、
子どもの病気と思われがちですが、
実は大人も十分感染に注意しなければならない恐ろしい病気です。
はしかに感染した場合、
すぐに症状が出るわけではありません。
10日〜12日位、潜伏期間があり、
その後に症状があらわれてきます。
症状としては・・・
●発熱
●咳
●鼻水
●39度以上の高熱
●発疹(顔・全身)
などが主ですが、最初の症状が風邪の症状に似ているため、
最初からはしかと診断されない可能性も。
いよいよはしかの可能性が高い、となった時には
すでに他の人に感染させる力を持っているので
大変恐ろしいんです!
はしかの恐ろしいところは、
感染者のうちの約30%に合併症が発生するということ。
●肺炎
●中耳炎
などが合併症としては多いようですが、極稀に
ウイルス性脳炎
を起こす可能性もあります。
このウイルス性脳炎は、最悪死に至る恐ろしい病気で、
亡くならないまでも、その1/3の人に神経系の障害を残すと言われているため、
大人だろうが子どもだろうが軽く考えてはいけません。
免疫がない人は100%感染する、と言われているはしか。
感染しないようにしっかりと対策を考えて実行したほうがいいですね。
麻疹 感染対策は?感染力が強いので注意!
はしかが感染力がとても強く、
免疫がない人は100%感染するということはわかりました。
じゃあはしかに感染しないためには一体どうしたら良いの?
実は今回のはしかは、
マスクや手洗いでは完全に予防することができない、
と言われているようです。
なにそれ?怖い!と思ってしまいますが、
実は、はしかを予防するにはMRワクチンを接種することが
最も有効です。
はしかはウィルスなので根本的に治療薬はありません。
つらい症状(熱や咳など)を抑える「対症療法」しか取れない為、
ワクチンを打って免疫力をつけることが対策としては一番なんですね。
今回の感染者の9割がワクチンを打っていなかった、
または打ったかどうかわからなかったという人だったそうです。
ワクチンを摂取したら絶対にはしかにかからない、
とは言い切れませんが、症状を軽くする効果はあるので、
ワクチン接種を考えてみてはどうでしょうか?
なお、平成2年4月2日以降に生まれた人は2回ワクチンを接種しているため、
はしかにかかる可能性は低いようですが、
それより前に生まれた人はワクチン接種は1回、
もしくは全く受けていない、という人も。
また子供の頃、はしかにかかったという人も
時が経ちすぎて免疫が低下していて、麻疹にかかる可能性もあります。
30代40代の人は免疫が低下している可能性がある
と言われていますが、その頃は赤ちゃんを生み育てる時期とも重なるため、
特に男性は注意が必要と言われていますよね。
大人になってから男性がはしかにかかると、
『無精子症』になる可能性も指摘されているので、
これから赤ちゃんを、という人は特に注意しておいたほうがいいでしょう。
また小さい赤ちゃんからはしかがうつってしまったり、
反対に赤ちゃんにうつしてしまう、ということも
十分に考えられます。
厚生労働省によると、
72時間以内であればワクチンを接種すると、
発症を予防できる可能性があるということなので、
感染拡大のためにワクチン接種をするのが
一番の対処法だと言えるでしょう。
まとめ
大人にとってはしかは遠い昔の出来事で
1度かかってしまえば永遠に免疫が付いているものと錯覚しがちです。
実は日本ははしか排除状態でした。
日本国内で日本土着の感染が3年以上なかったからです。
でも中国や東南アジアから入ってきたウィルスが
国内に持ち込まれ、猛威を振るっているのです。
今の国際化された世の中ではいつなん時、
恐ろしいウィルスが広まらないとも限りません。
必要以上に恐れる事はありませんが、
正しい知識を持って適切に対処したいものですね。