愛犬を見送ったばかりのあなたへ
愛犬が亡くなった。
突然のお別れで火葬を済ませても、気持ちが追いつかないまま骨壺がポツンと残る──
私も同じ経験をしました。
泣かない夜が来るまで数年かかったけれど、今こうして新しい供養スタイルを調べ、選び、話せるようになりました。
愛犬のお骨がおうちにそのままあるけれど、亡くなった犬のお骨ってどうするのがいいの?
納骨しないとダメなの?家にそのまま置いていたらいけないの?
この記事が“いま”悩んでいるあなたの道しるべになれば幸いです。

ペット納骨の基本と新しい選択肢(2025年版)

大切な家族だった愛犬とのお別れ…その後、どうする?
大切な家族の一員だった愛犬とのお別れ――
本当につらいですよね。
私も十数年前と3年前に、かけがえのない存在だった愛犬を見送りました。
夜になると泣いてしまう日が続き、心が落ち着くまで数年かかりました。
それほどまでに、愛犬は私の人生の中心にいた存在だったのだと思います。
ペットロスって本当に苦しい…
「ペットロスがつらすぎる…」
「この気持ちは、いつ楽になるの?」
そんなふうに感じる方も多いと思います。
私もそうでした。
もちろん、心の痛みを癒すには時間が必要です。
でもその時間を穏やかに過ごすためには、ひとつずつ「心配ごと」を解消していくことも大切です。
次に迷うのは…「愛犬のお骨をどうするか?」
愛犬を見送り、火葬までしっかり終えたあと――
多くの飼い主さんが悩むのが、「お骨をどうしよう?」ということです。
👉 犬のためにお墓を買うのは難しい
👉 実家のお墓に入れるのは抵抗がある
👉 共同墓地や納骨堂を検討すべき?
👉 庭に埋めるという方法もある?
👉 ずっと家に置いておいてもいいのかな?
……など、実際にいろんなご相談が寄せられます。
私の場合は…「家の中に小さな納骨堂を作りました」
私は、火葬が終わったあと、お骨をそのまま家に持ち帰りました。
そして、愛犬がいつも寝ていた私の部屋の棚の一角を、小さな納骨堂のように整えたんです。
命日やお盆、お誕生日には、リビングの隅に小さなテーブルを出して、季節のお花や、愛犬の好きだったおやつなどを並べて、みんなで手を合わせています。
自然とその場で思い出話が始まるのも、今では家族にとって大切な時間です^^
愛犬が亡くなったあとに生まれた姪っ子ちゃんや、あとから家族に加わったチワワたちも、毎年お盆などにはちゃんと骨壷に手を合わせています。
そんな姿を見るだけでも、心が少しずつ癒されていくのを感じます。
みんなの供養のカタチはさまざま。
ネットやお話を聞いてみると、本当に人それぞれ。
愛犬とのお別れのあとの過ごし方や供養の仕方に、正解はないんですよね。
たとえば…
👉 愛犬が好きだった場所に埋葬した
👉 ペット霊園の納骨堂に預けた
👉 骨壷を家の中に置いて、いつでも話しかけられるようにした
👉 共同墓地で他の子たちと一緒に眠らせた
――みんな、それぞれの「ありがとう」の気持ちと一緒に、それぞれの形で、大切な存在と向き合っているんですね^^
正直、供養の仕方は人それぞれ納得したもので良いと私は思います。実際、今こういう考え方の人も多いです。
「“ちゃんと納骨してあげないと、わんちゃんが成仏できないよ”」
――そんな言葉をかけられて、悲しくなったり、戸惑ったりしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
慰めのつもりなのか、それとも無神経な一言なのか…。
受け取る側にとっては、心に刺さってしまうこともありますよね。
でも、どうか安心してください。
愛犬のことを一番想っているのは、あなたです。
他人の言葉で自分の気持ちを否定する必要なんて、まったくありません。
あなたのペースで、あなたなりの形で、愛犬に「ありがとう」を伝えてあげれば、それで十分なんです。
項目 | 内容 |
---|---|
納骨は義務? | ペットには人と違い埋葬義務がなく、自宅保管・埋葬・納骨堂・散骨などすべて飼い主が選択可。ただし公共地への埋葬は禁止。 |
自宅安置の注意点 |
湿気カビ対策・家族の同意・地震転倒防止が必要。 年に1回の骨壺点検を推奨。 |
新しい供養方法 |
・樹木葬・海洋散骨(ガイドライン準拠) ・オンライン霊園・遺骨ダイヤモンド・生分解性骨壺など選択肢が拡大。 |
費用感 |
・個別火葬+納骨堂:3万~8万円 ・樹木葬:2万~10万円 ・海洋散骨:1万5千~6万円 ・遺骨ダイヤ:14.8万円~ ・生分解骨壺:約8千円 |
迷ったら |
|
選べる供養スタイル 2025

犬が亡くなったとき、昔はそのまま庭や畑に埋めるご家庭が多かったものです。
でも最近では、火葬を選ぶ飼い主さんが増えているようですね。
人間の場合は「火葬して埋葬する」ことが法律で義務づけられていますが、犬の場合にはそういった決まりはありません。
火葬後の遺骨をどうするかは、すべて飼い主さんの自由に任されています。
私自身はというと——
👉 庭や畑は十分にあったけれど、土に埋めることに抵抗があった
👉 家から遠い納骨堂には預けたくなかった
👉 共同墓地も、他人に管理されるのがどうしても嫌だった
そんな理由から、火葬後のお骨は自宅で大切に保管することに決めました。
それから十数年(その後2匹目のチワワちゃんを亡くし3年)。
気持ちはあの頃と変わらず、今でも「自宅で一緒にいたい」と思っています。
でも最近、ふと「もう10年も経ったし、そろそろ次のステップを考えてもいいかも」と思い立ち、いろいろと調べてみることにしました。
すると——
👉 お骨を粉骨して自然に撒く方法(少しだけ手元に残す人も)
👉 お骨からダイヤモンドを作る方法
など、さまざまな選択肢があることを知りました。
特に私の心を惹きつけたのは、「お骨からダイヤモンドを作る」という選択肢。
とても美しくて、まるで愛犬の存在そのものが宝石になるようで…。
本当に素敵な供養方法だと思いました。
ただ一方で、気になる点もありました。
👉 海外(スイスやドイツなど)にお骨を送る必要がある
👉 完成までに半年以上かかる
👉 費用が高額(数十万円〜100万円近く)
👉 「本当にうちの子の骨だけで作られているの?」という疑念が拭えない
――といったように、いくつかの不安や疑問が残ったため、今はもう少し考えてみようと思っています。
もちろん、技術的には可能ですし、実際に体験された方の口コミを見ても「とても満足している」という声が多く見受けられました。
でも私にとっては、“うちの子のお骨だけで作られること”がどうしても譲れない大前提。
だからこそ、お願いするなら、しっかり調べて、安心できる業者さんを選びたいなと思っています。
愛犬が美しいダイヤモンドになって、ずっとそばにいてくれる——
もしそれが本当に叶うなら、こんなに素敵なプレゼントはありませんよね。
これからも、じっくりとリサーチを続けていきたいと思っています^^
今では、遺骨ジュエリーのほかにも本当にさまざまな選択肢があり、ご家族の想いや、暮らし方、そして予算に応じて、それぞれが納得できるかたちで供養を選べる時代になってきています。
たとえば──
👉 自宅で手元供養として大切に置いておく方
👉 樹木葬や海洋散骨など自然に還す方法を選ぶ方
👉 オンライン霊園のような新しい供養スタイルに安心感を見出す方
👉 遺骨の一部を加工してアクセサリーにして身につける方
そのどれもが「正解」ですし、どれも“愛する存在を大切に想う気持ち”から生まれた選択です。
だからこそ大切なのは、「どれが正しいか」ではなく──「自分や家族が、心から納得できるかどうか」。
周りの意見に流されたり、「こうしないとダメ」と思い込む必要はありません。
選ぶのはあなた自身、そして、その気持ちこそがきっと亡くなった子にとって一番の“供養”になるはずです。
スタイル | 特徴 | 注意点 / 費用目安 |
---|---|---|
自宅保管(手元供養) | いつでも声をかけられる。骨壺+フォトフレーム・位牌・お線香台が人気。 | 湿気・カビ・転倒対策。将来の引っ越し時に持ち運ぶ覚悟。 |
納骨堂(ペット霊園) | 屋内ロッカー式・合同棚式。 年1回の合同供養祭あり。 |
年間管理料:5千~1.5万円。 場所が遠いとお参り頻度低下。 |
樹木葬 | 骨壺ごと土に埋め、木を墓標に。 里山再生型や公園型が増加。 | 合同型は遺骨の回収不可。 個別型は10万円超の場合も。 |
海洋散骨 | 粉骨後に沖合3海里以上で散骨。 日本海洋散骨協会のガイドライン準拠船会社を選ぶと安心。 |
一度散骨すると回収不可。 費用目安:1.5~6万円(粉骨・船代込) |
遺骨ジュエリー/ダイヤモンド | 遺骨5g~50gでラボ合成。 everdear.jpなどで14.8万円~と価格が下がった。 |
制作期間:6~11か月。 「遺骨単独合成」保証の業者を選ぶ。 |
生分解性骨壺 | 牡蠣殻配合バイオプラなどで製造。 埋葬後数年で土に還るタイプが人気。 |
乾燥室内では劣化しにくいため、 埋葬前は袋保管が推奨。 |
オンライン霊園 | 写真・命日登録で読経ライブ配信参加可。 24時間どこでもお参りOK。 |
手元に遺骨は残る(別途納骨も可)。 月額利用料:500~980円 |
💬 補足:価格やサービス内容について
ここでご紹介している各供養スタイルの費用やサービス内容は、あくまで2025年時点での一般的な目安です。
地域や事業者によって異なることもありますので、実際の利用を検討される際は、必ず最新の情報をご確認くださいね。
法律とマナー ― 知っておきたい基礎知識
ペットの遺骨の扱いは人間の遺骨とは異なり、法律やマナーにも特徴があります。ここでは、知っておきたいポイントをわかりやすくまとめました。
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ペット遺骨の保管・散骨は違法ではない
「墓地埋葬法」は人の遺骨のみ対象です。ペットの遺骨は廃棄物扱いではなく、節度ある祭祀行為として自宅での保管や散骨が認められています。 -
埋葬するなら「自己所有地」か「許可済み霊園」
公園や河川、国有林など公共の場所に埋めるのは条例違反になる場合がありますので注意しましょう。 -
海洋散骨は粉骨必須(粒径2mm以下推奨)
2023年のガイドラインで推奨サイズが明確化されました。散骨事業者に任せきりにせず、必ず確認しましょう。 -
自治体によっては埋葬届が必要
例として東京都町田市では2024年からペット埋葬届の任意提出制度が始まっています。必ずお住まいの自治体のホームページをチェックしましょう。
2025年の新トレンド TOP3

供養方法の選択肢はどんどん増えています。2025年注目の新しいトレンドを3つご紹介します。
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バイオ骨壺×樹木葬パッケージ
オーガニック骨壺に土壌改良菌を混ぜて植樹。5年で木の根に骨が吸収される環境に優しいエコプランが人気です。 -
オンライン+リアルのハイブリッド供養
月額サブスクでバーチャル位牌が持てて、年1回のリアル合同供養にも参加できるサービスが増えています。 -
国内ラボ製「メモリアルダイヤ」価格低下
為替や輸送費の影響が少ない国内生産により、0.2ct相当が14.8万円~と手が届きやすくなりました。
迷ったときの決め方フロー
供養方法を決めるときは、ご自身とご家族の気持ちやライフスタイルを大切に。迷ったら以下のフローを参考にしてください。
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気持ちの整理優先?
→ YES:まずは自宅で手元供養。半年~1年かけてゆっくり検討しましょう。 -
将来引っ越しの可能性が高い?
→ YES:持ち運びしやすいモバイル骨壺やオンライン霊園+散骨がおすすめです。 -
自然に還したい?記念に残したい?
→ 自然に還したいなら:樹木葬・海洋散骨・バイオ骨壺
→ 記念に残したいなら:納骨堂・遺骨ジュエリー・自宅安置
私はこうして供養しています
私の供養スタイルをご紹介します。大切な愛犬を想いながら、今の私たち家族が穏やかに過ごせる形です。
自宅手元供養 ➜ 年1回家族でミニ供養祭
棚を小さな納骨堂に見立てて、写真・仏具・おもちゃを並べています。お盆や命日にはお花を替えおやつ(犬用も人間用も)をお供えし、家族そろって手を合わせる時間を大切にしています。
十数年前より供養の選択肢は格段に増えました。
あなたと愛犬の気持ちが一番安らぐ形を見つけて、焦らずゆっくり進めてくださいね。
まとめ
愛犬のお骨は飼い主さんの思う方法で構いません。
いつまでも家に置いていたらいけない、亡くなった愛犬が心配するよ、って言われたりしますが、そんなことはありません。
愛犬はなくなった後もずっと家族を見守り続けていると言います。
愛犬に語りかけ、「いつまでも愛しているよ」と伝え続けることで私達も癒やされていくのだと思います。
愛犬は形が変わっても、あなたと家族を見守り続けています。
心がふっと軽くなる瞬間が訪れるまで、どうかご自分のペースで。